少量のアルコールなら健康にも良いと勘違いしていませんか?
養命酒は、滋養と健康に良いとして長期間にわたって人気商品として存在しています。
養命酒なら断酒中でも呑んで良い訳ではありません。
お酒に問題がある方の場合は、養命酒でもどん底生活に戻ってしまうことすらあります。
今回は、養命酒を飲んではいけない方を紹介して、養命酒以外にも気を付けるべき漢方入りのお酒を紹介します。
断酒中に養命酒などの漢方酒を飲んでも良いのか迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
養命酒はアルコール
結論から始めると、養命酒はアルコールであり、断酒中であれば飲んではいけないお酒です。
断酒中だけではなく、アルコールに問題がある方はとくに気を付けなければいけません。
身体によい成分が入っていて、身体に良いとされている飲み物にもアルコールが少量でも含まれていれば、それはアルコール印象なのであり、飲んでしまえば断酒の中断を意味します。
一杯でもお酒を飲むと止まらなくなってしまうアルコールに問題がある方は、養命酒の一杯が命取りになることすらあります。
もう一度、確認しておきましょう!
養命酒はお酒です。
養命酒なら大丈夫という考え方の甘さ
養命酒や、他の漢方薬や身体によいとされている成分が配合されているお酒なら、飲んでも大丈夫だと考える方は多いようです。
どのような成分が入っていようと、アルコールはアルコールです。
アルコールは、感覚を麻痺させる効果があるため断酒中の方は断酒期間を止めてしまうことになります。
また、アルコールに問題がある方は、再発させる危険性をはらんでいます。
つまり、「養命酒だから大丈夫」という考え方がすでにアルコールに取り込まれる契機になってしまうのです。
ちなみに、アルコール度数が40%を超えるイエガーも、薬草がたくさん入っているお酒です。
薬草が入っているからといって、イエガーをお酒ではないと言えますか?
玉子酒が風邪を治すのか?
風邪をひいたときにお湯と玉子と日本酒で作る「玉子酒」。
実は、このお酒が風邪を治すわけではありません。
玉子酒は風邪の怠さや頭痛、吐き気などの感覚を一時的に麻痺させて気分を楽にさせてくれる効果があるだけです。
つまり、アルコールによって風邪を滋養することはほとんどないのです。
風邪を引いても働かなければいけない方は、玉子酒を飲んでその場を乗り切ろうとします。
しかし、この行為が身体を滋養する事ではなく、断酒の中断を意味することはしっかりと知っておきましょう。
「酒は百薬の長」とは宣伝文句?
「酒は百薬の長」という言葉を知っている方は多いことでしょう。
しかし、この言葉の真意を知っている方は少ないのが現実です。
実は、お酒によって身体に滋養効果があることを証明する実験結果はありません。
しかも、この「酒は百薬の長」という言葉は、歴史上の有名な人物がお酒を販売して税金を得ようとするための宣伝文句に利用したものだとも言われています。
現在でも、お酒は新しい商品が開発され、さまざまなメディアで宣伝されています。
もちろん、お酒を売る企業も利益を上げることが優先されます。
日本国内では、20歳以上を過ぎていればお酒の購入も飲むことも法律上許されます。
お酒の販売企業も合法的に利益を得ているのです。
薬用のお酒と呼ばれている種類
実は養命酒以外にも、滋養効果があるような宣伝文句で販売されているお酒は数多く存在しています。
ここで、そういった滋養効果があると宣伝されているお酒を一覧にしておきましょう。
もちろん、ここで取り上げたお酒以外にも身体に良いとされている種類はあります。
薬用養命酒
各種薬用酒
高麗人参酒
黒甘酒
本格焼酎
日本酒
赤ワイン
イエガー
ハブ酒
健康維持に繋がると考えられていたとしても、それは「適量」を飲んだ場合という条件付きです。
この条件を守れない方、一杯飲んだら次の一杯に次ぐに手が伸びるような方には一杯でも手を伸ばすべきではありません。
意外なところにアルコールが潜んでいる
実は、薬用として販売されているお酒以外にも、あらゆる場所にアルコールは隠れながら配合されています。
そういった食べ物に関しても注意しておきましょう。
アルコール分が配合されている主な食べ物を一覧にしておきます。
チョコレート類
ケーキ類
金平ごぼう
ハマグリの吸い物
醤油
みりん
酢
料理酒
気を付けるべきアルコールが配合されている食べ物に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
食べ物にも気を付けたい方は、参考にしてください。
まとめ
薬用と書いている養命酒も、アルコールに問題がある方が飲めば断酒とは言えなくなります。
少しでもアルコールが入っている飲み物はお酒なのであり、一杯目を飲むと止まらなくなる方にはおすすめできません。
断酒で重要なのは、徹底的にアルコールを断つことです。
薬用のお酒や、生薬が配合されているから健康に良いという甘い考えは捨て去りましょう。
そういった甘い考え方に付け込んでくるのがアルコールというものです。
薬用の養命酒だけではなく、食べ物にもアルコールが入っている場合があります。
配合成分表をきちんと確認して、アルコールを避けましょう。
断酒を継続すれば多くのメリットがあります。
苦しい断酒を継続するためのモチベーションを上げたい方は、以下の記事も参考にしてください。