アルコール依存症

【猿も離脱症状】アルコール依存症は人間だけの「病気」ではない!

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2020年6月に衝撃的なニュースが流れました。

なんと、アルコール依存症の猿が一生独房に隔離されるという処罰がなされるという事です。

衝撃を受けた点は2つあります。

猿でもアルコール依存症の離脱症状が起こったという事。

そして、その対処として一生涯の隔離となってしまった事です。

私たちにとって大事なことは、猿などのような動物もアルコール依存症になってしまうという事であり、私たち人間もアルコール依存症から逃れることは出来ないという事です。

この記事ではアルコール依存症が病気であるという事を解説します。

アルコール依存症は「否認の病」と言われます。

しかし、アルコール依存症が「病気」である、という認識になれば認めることも容易になり回復を促します。

一方で、この場合にも落とし穴はあります。

その落とし穴に関してもこの記事では紹介していきます。

この記事は

・アルコールの依存度が知りたい人

・アルコール依存症が意思の問題だと思っている人

に向けて書かれています。

アルコール依存症の猿は離脱症状により一生隔離されてしまった事実

冒頭で話題にした猿は、そもそもインド国内でペットとして飼われていたようです。

飼い主はこの猿に頻繁にアルコールを飲ませていました。

しかし、飼い主が亡くなってしまうと、この猿は定期的なアルコールの摂取が出来なくなってしまいました。

その後、アルコール依存症の離脱症状のように、攻撃的な性格になってしまったのです。

実際には女性や子供に牙を剥いて顔を噛んだようです。

それ以外にも、250人以上の村人を襲い、女性の飼育員にも激しい攻撃性を見せていました。

この猿は数か月の間、隔離して飼育してにもかかわらず攻撃性は変わりませんでした。

そのため、猿を研究する科学者らによって一生涯を単独の檻で飼育することが決定したようです。

猿の平均寿命は25~30年。

この猿は残りの約20年を単独の檻で生活していかなければならなくなりました。

猿も人間と同様に、アルコールの離脱症状によって攻撃的になることを証明しています。

動物もアルコールに依存してしまうという実験結果

アルコール依存症の研究は日々進化しており、既に動物での観察実験は行われています。

ナショナルジオグラフィックによると、猿などだけではなくショウジョウバエにもアルコール依存症を示すようです。

また2007年の科学者の発表によると、アルコールの依存度はヘロイン、コカイン、ニコチン、睡眠薬などに次いで5位。

他の意見では、アルコールの危険度はヘロインに次いで2位だとする専門の研究者も存在します。

人間だけではなく、猿からハエなどに至るあらゆる生物に対して依存性を持っています。

ラットを用いた動物実験によると、アルコールを摂取したラットはドーパミンの濃度が上昇することが分かっています。

しかも、飲めば飲むほどそのドーパミンの濃度は上がっていくという結果になりました。

つまり、動物実験の結果だけで言えば、アルコールを摂取すればいずれアルコール依存症になってしまうということです。

アルコール依存症が「病気」であるということ

アルコール依存症が「意志の弱さ」によるものだという意見は、いまだに一般的です。

しかしながら、アルコール依存症をはじめとする「薬物依存症」は、病気であるとWHO(世界保健機関)によって指定されています。

また、国内でもアルコール依存症を病気として認めています。

専門の病院が増えてきたのは、この要因によるものです。

私がここで、「病気」であるという、国やWHOの見識を紹介したのには理由があります。

それは、アルコール依存症が「病気」であるという認識になれば、本人が自分の病気を認めやすくなるという理由です。

アルコール依存症者の多くが、アルコール依存症であることを認めないという事実があります。

その理由は意思が弱いという事を恥じているからです。

アルコール依存症が意思の問題ではなく、病気であるという事であれば、本人も認めやすくなり治療に専念できるようになるのです。

自分自身がアルコール依存症の傾向があるかどうかを確認するには、こちらの記事で紹介しているチェックテストを試してみましょう。

「病気」であるから自分を責める必要はない

アルコール自体が勝手に自分の口に入ってくるという事はありません。

もちろん、飲んだのは他でもないあなたです。

しかしながら、お酒を飲むシチュエーションには、様々な要因が存在します。

上司やクライアントからの誘い。

冠婚葬祭。

友人との食事など。

これらを断ることが出来ないこともあります。

アルコールは一度飲んでしまえば、その味や気持ちの良い酩酊状態を脳が覚えてしまます。

そのため、誰しもが依存症になる可能性を持ち合わせているのです。

その中で、アルコール依存症になってしまったのは、そういった運命だっとしか言いようがありません。

アレルギーのようなものです。

世の中には様々なアレルギーがありますが、そんな人々に対して意思が弱いからだと言う人はいません。

そんな、病気である以上、自分自身を責める必要はないのです。

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「病気」であるという事を言い訳にしない

アルコール依存症は病気であり、認めることにより回復は始まります。

病気であるという事を知ることは、アルコール依存症であることを認めることを促すのに非常に効果的です。

しかし、落とし穴も存在します。

病気であるという事を言い訳にして、再飲酒してしまうという事です。

悲しいかな、断酒の生活に慣れてくると飲んでいた時よりも非常に爽快な体調になります。

断酒に慣れてきた時期にありがちです。

そして、そんな時に出てくるのが飲酒のイメージです。

「こんなに体調が良くなったのだから又、普通の人と同様に飲むことが出来るだろう」。

「再飲酒しても、再度断酒を開始すれば元通りの生活に戻れるだろう」。

「そもそも、アルコール依存症は病気なのだから、再飲酒してしまっても仕方がない」。

アルコール依存症は様々な理由付けや言い訳をして、飲酒をしようとします。

いつでも忘れてはならないこと。

それは、お酒をその一瞬、あるいは今日一日は飲まないようにするという事です。

断酒生活も慣れてくると忘れがちなことですが、今日一日お酒を飲まないでいるということを肝に銘じておきましょう。

「病気」であるというあなたの認識は、回復や治療のためであり再飲酒の言い訳ではないのです。

さらに、「病気」であるという事で、社会復帰が出来ないという訳では全くありません。

アルコール依存症から回復した人の多くが、実社会で快活に働いています。

断酒を続ければ、これまでにない生きやすい生活が訪れるのです。

幸いにも私たち人間は、共通の問題を語り合える仲間もいますし、専門に治療をしてくれる医師やカウンセラーもいます。

そのため人間は、冒頭で紹介した猿の様に即時一生隔離という判断は下されないのです。

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