アルコール依存症

アルコール依存症の歌手が作った音楽を聴けば回復に近づく?歌詞内容を深堀解説

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アルコール依存症に苦しんだ歌手は意外に多く、その苦しみや回復への道を歌詞に込めているアーティストは多くいます。

音楽そのものがアルコール依存症の回復につながるかどうかはわかりません。

しかし、アルコール依存症に苦しんだ歌手の歌詞を知ることで、自身が孤独ではないという事は知ることは可能です。

アルコール依存症者は孤独に苦しむことになります。

同じ苦しみを味わいながらも、その苦しみを乗り越えようとしている歌手の音楽に耳を傾けてみませんか?

この記事では、アルコール依存症に苦しんだ歌手の音楽を紹介します。

これまでになかった新しい歌詞の解釈も可能になるかもしれません。

アデル(Adele)

Adele at the 54th Annual Grammy Awards, Staples Center, Los Angeles, CA 02-12-12

画像出典:shutterstock

アメリカの歌手であるアデルもアルコール依存症に苦しんでいたことを告白しています。

アデルの半生を描いた自叙伝には、本人がアルコールに溺れていたことが赤裸々につづられています。

コンサートの途中で泥酔状態になってしまい、歌詞が飛んでしまった、という経験もあるようです。

ツアーに出かけると、日程も中盤になるころには酒浸りの生活が続いていました。

アデルはアルコール依存症の父親を持つAC(アダルト・チルドレン)であり、本人もデビュー当時からかなりの量のお酒を飲んでいたようです。

多くのメディアでは、最愛の男性との失恋によってアルコールに手が伸びたとされています。

しかしながら、本人もアルコールに関する問題を抱えてることを自覚し、積極的に回復への道を選ぶようになります。

そういった、回復を目指す人の歌声は、人を助ける事にもなります。

現に、アデルが歌った「Rolling in the Deep」は意識不明の状態だった7歳の少女を救う、という奇跡も起こしています。

「Rolling in the Deep」の詳しい日本語訳は、こちらの「オンガクガトマラナイ」というサイトで詳しく説明されています。

「Rolling in the Deep」の歌詞の中には、別れた男性に対する未練と理性的に離れようとする葛藤が歌われています。

実際に付き合っていた恋人ととの別れと、依存物との別れを歌っているようにも読み取れます。

エリック・クラプトン ( Eric Clapton)

Rio de Janeiro-Brazil December 20, 2012- Eric Clapton in concert in Rio de Janeiro, at HSBC Arena

画像出典:shutterstock

エリック・クラプトンもアルコールと薬物の依存症に苦しんだアーティストの一人です。

若い時代から音楽的な才能に恵まれ、多くのファンを獲得して成功します。

しかしながら、エリック・クラプトンの生活はアルコールとドラッグによって汚染されていってしまいます。

4歳の子供を失ってしまい、失意のうちに作った「Tears in Heaven」は非常に有名になりました。

全ての経験や状況がエリック・クラプトンを依存症のどん底まで叩き落してしまうのです。

そんな自分を反省するために出かけた釣りでは、用意した釣竿を折ってしまい釣りすらも出来ない状況だと気づかされます。

自分がアルコールとドラッグの奴隷だと感じたエリック・クラプトンはリハビリ施設で依存症からの回復を目指すようになります。

依存症から回復した今現在は、依存症の問題を抱えている人の回復を応援するためにリハビリ施設を創設したり、本人も各地の自助会(AA)に通っているようです。

ちなみに、エリック・クラプトンは依存症による自殺で亡くなったAvicii(アヴィーチー)への追悼ソングをアルバムの中に入れています。

「ジングル・ベル(アヴィーチーを偲んで)」はAviciiの曲のカヴァー曲となっています。

エリック・クラプトンがリハビリ施設で作った曲の中には「Give me Strength」があります。

Dear Lord,give me strength to carry on

Dear Lord,give me strength to carry on

親愛なる主よ、「続けていける」強さを与えてください

親愛なる主よ、「続けていける」強さを与えてください

My home may be out on the highway

Lord,I’ve done so much wrong

私の居場所は、メインストリートから外れてしまっているかもしれません

主よ、私はこれまで多くの過ちを繰り返してきました

But please,give me strength to carry on

しかし、どうかお願いします

「続けていける」強さを与えてください

この歌詞に関しては、筆者が翻訳をしました。

「続けていける」という部分は筆者が強調しています。

依存症の回復は、今この一瞬をアルコールやドラッグ無しで生きていく事であり、今日一日を全力で生き、それを続けていく事なのです。

エリック・クラプトンの願いの様な歌詞になっています。

シーア (sia)

LOS ANGELES - MAY 16: Sia at the "An Evening with Women" Benefitting LA LGBT Center at the Palladium on May 16, 2015 in Los Angeles, CA

画像出典:shutterstock

オーストラリア出身の歌手siaもアルコール依存症に苦しんだアーティストの一人です。

今現在は顔を髪の毛(ウィッグ)で隠すという奇抜な衣装で登場しています。

決して素顔を見せることはありません。

しかし、デビュー当時は顔を隠すようなことはしていませんでした。

顔を隠すようになったきっかけがアルコール依存症と関係しています。

sia自身は歌手というよりも、裏方の音楽制作者としてのキャリアを築いていきたいという願望がありました。

しかし、siaが制作した楽曲が軒並み大ヒットしていき、本人の願望とは裏腹に彼女の名前は世界的に有名になっていきます。

多くのメディアやSNSでルックスを批評されることを嫌い、表舞台に立つ代わりに顔を隠すことにしました。

有名になってから急け県からのバッシングによって、精神を害するセレブな友人を多く見てきたからです。

siaはうつ病や彼氏の交通事故による死によって、精神を病んでいてアルコールや薬物に手を染めるようになったのです。

siaはアルコール依存症からの回復のために自分のこれまでの経験を歌詞に落とし込んでいます。

siaの名曲「シャンデリア」には彼女の内的な孤独とその解消のための行動が赤裸々に表現されています。「シャンデリア」の日本語訳と解説はコチラのブログが詳しいです。

エミネム (Eminem)

LOS ANGELES - JAN 30: Eminem, Marshall Bruce Mathers III at the 50 Cent Star Ceremony on the Hollywood Walk of Fame on January 30, 2019 in Los Angeles, CA

画像出典:shutterstock

デトロイト出身の白人のラッパーとして、メジャーになったエミネムもアルコールとドラッグの依存症に苦しんでいました。

エミネムが登場する前にも多くの白人ラッパーはいたものの、ラップ業界は黒人が多く差別の対象になっていました。

エミネムが育ったデトロイトは、特に治安も悪く、アルコールやドラッグがはびこっている環境でした。

そのため、エミネムがアルコールやドラッグに手を染めることは必然でした。

2002年あたりに自身の半生を描いた映画『8mile』の撮影をしていた時には、かなりドラッグにハマっていたようです。

2020年の4月にはドラッグと縁を切ってから12年が経過したことを公式のSNSで発表しました。

素面で生きていくことをモットーに生きており、彼の楽曲には依存症との闘いを表現した多くの歌詞があります。

特に有名な曲がアルバム『リカバリー』に収められた「ノット・アフレイド」です。

「ノット・アフレイド」のサビ部分はコチラのブログで解説してくれています。

『リカバリー』とは、日本語で「回復」を意味し、AAなどで依存物からの今日一日をクリーンに過ごしている人の事も指しています。

エミネムの胸には自助会「AA」のネックレスがかけられています。

エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)

BUCHAREST, ROMANIA - SEPT 15: Merante Tamar van Amersfoort, official replica of singer Amy Winehouse, perform a concert at the event of reopening of a club in Bucharest, Saturday, August 15, 2012

画像出典:shuttterstock

エイミー・ワインハウスもアルコール依存症に苦しんだアーティストの一人です。

アルコール依存症の最も難しい点は、自分で自分をアルコール依存症だと認めないことです。

エイミー・ワインハウスの飲み方を見て、周りの家族や仲間は酒を辞めるようにすすめます。

しかしながら、本人は何も問題にせずアルコールの飲料はどんどんと増えていきます。

ついには数々の問題を起こすようになります。

ついに周りの仲間たちは専門のリハビリ施設に行くように進めるようになります。

そのリハビリ施設いは長期間の入所が義務付けられていたようです。

薬の過剰摂取で呼吸停止状態になったこともあります。

有名アーティストであるエイミー・ワインハウスはそれでもツアーに行かなければいけません。

体調を整えるために1週間ほどリハビリ施設に入所するも、ツアーの日にはベロベロに酔っ払ったままで出演。

全く歌を歌えない状態で多くのファンの期待を裏切ってしまいます。

エイミー・ワインハウスの名曲『リハブ』は、「リハビリ施設に行け」という周りの人々と「行きたくない」というエイミーとの押し問答が歌詞になっています。

詳しい歌詞の内容はコチラのブログで紹介されています。

まとめ

今回は、アルコール依存症のアーティストがその自身の体験を歌詞にしている音楽を紹介いてきました。

多くの場合、海外アーティストの歌詞には、こういった個人的な依存症の体験が直接的に語られています。

日本人のアーティストでこういった曲が少ないのは、まだまだ依存症という問題が個人的な意思の問題として理解されているからかもしれません。

海外の方が日本よりも依存症に対する理解があるように思えます。

とにかく、今回の有名アーティストによる自身のアルコール依存症の体験を知ることで、音楽を聴いている人の心にも浸みる部分があるかもしれません。

他人の体験を知って、自分の半生を振り返ることも回復の一つのステップになります。

依存症についてアーティストが語ること、歌詞に込めることは多くあります。

この記事は随時更新してきます。

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