アルコール依存症

アルコール依存症の主な離脱症状(禁断症状)【精神編】

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アルコール依存症と鬱は二つに一つと言われるほど、アルコール依存症が精神に与えるダメージは大きいです。

しかも、精神的な部分は人の目に見えるものでもなければ、手術が出来るものでもありません。

カウンセラーや精神科医に相談することも、一つの方法ですが結局は自分自身でも改善策を見出さなければいけません。

ここでは、筆者が経験した精神面での症状と経験を紹介します。

感情的な部分なので言葉にならないコトもありますし、書ききれないコトもあります。

しかし、依存症からの回復は自分自身の問題を認識するということでもあります。出来る限り言葉にするのも、依存症からの回復への重要な方法なのです。

この記事は

・アルコール依存症の疑いがある人

・お酒を飲んだ後で、言葉にならない不快な感情を感じている人

・お酒を辞めたいと思っている人

に向けて書かれています。

アルコール依存症の離脱症状は精神的に大きな影響がある

アルコール依存症の離脱症状は精神的に大きなダメージがあることはここで再度強調しておきます。

今現在、筆者はお酒が止まって5年以上が経過しています。

現在でも気持ちが落ち込んでしまうことはありますが、アルコール依存症のどん底だったころは現在の何十倍、何百倍も苦しかったように思います。

小さなことで落ち込んだりくよくよしたり、人の目を怖がったり。

毎日が苦しくて、心身ともに疲れ切っていました。

そして、気分の落ち込みや不安、恐怖などを払しょくしてくれるのはお酒でした。

お酒を飲んだ次の日は気分が落ち込む。

気分が落ち込んでいるのに耐えられないからお酒を飲む。

この悪循環に陥っていたのです。

こういった感情になっていることが恥ずかしいことだと感じる人もいるかもしれません。

しかし、同じような感情になった人や同じような経験をしている人がいるということを知っただけで、気持ちは落ち着くものです。

ここからは筆者が感じていた精神的にも置きこまれていた経験を紹介します。

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過去の行いを恥じる

私が何度となく襲われた強いネガティブな感情は、過去の行いに対する「恥」の念です。

「昨日は飲み過ぎて羽目を外しすぎた」という後悔や恥だけではありません。

それまでの人生そのものの、様々なシチュエーションを思い出して恥じてしまうのです。

この「恥」という感情はなり強烈なもので、おそらく他人は覚えていないようなことでもかなり感情が揺さぶられます。

私の場合は、過去の自分を思い出しながら恥ずかしい気分になり、この感情を払しょくしようと一人家の中で大声で叫んでいたこともあります。

こういった恥の感情が長いこと続くと、私は耐えることが出来なくなりお酒を飲まなくては居てもたってもいられない状況になりました。

お酒を飲み、酔いがまわってくると自然とその「恥」の感情は消えていくのです。

そして、感情的にもかなり楽になっていきます。

しかし、お酒が抜けるとまた「恥」の感情が戻ってきます。

これこそが悪循環の始まりです。

先行きを不安に感じる

先行きのことを想像・妄想して不安な気分が大きくなります。

私が毎日のように家で働くこともなくお酒を飲んでいた時、お酒が切れると突如不安に襲われることが多くありました。

実際に働いていなかったので収入はゼロ。

かろうじて住む場所はあったものの、ポストにはカード会社・保険会社・税金・公共料金などの督促状が貯まっていました。

「このまま働かずにいたら未来はどうなってしまうのだろう」「どんな将来が待っているのだろう」などの不安で押しつぶされそうになりました。

毎日のように何ら行動を起こすこともなく、家でゴロゴロしながら先行き不安によって押しつぶされそうになっているのでした。

もちろん、この不安に打ち勝つ方法も相談する相手もいませんでした。

すると、どうしてもこの不安感から逃れたいという思いでお酒に手が伸びます。

お酒を飲めばこの不安感から解放されるのです。

他人に対する嫉妬と怒り

お酒ばかり飲んでいると、他人に対する嫉妬や怒りの感情も膨れ上がります。

「あいつは女(男)にモテる」「あいつは運がいい」「あいつは金を持っている」。

友人知人、交換を持っている人、嫌いな人、関係なく他人のことが気になって仕方がなくなります。

成功している人を見ると嫉妬の念に駆られて、自分が落ちぶれたのはそういった成功者が自分を貶めたからだと思い始めます。

過去の記憶を探り、「すべてはあいつがいけない」という形で嫉妬は怒りへと変貌していきます。

嫉妬からくる怒りの感情封土強力な感情はありません。

私はどのように復讐をしてやろうか、ということばかりを考えていました。

この強力な怒りを鎮める最も有効な手段が飲酒でした。

自分に対する憤り

自分自身に対する「憤り」も忘れてはなりません。

「本当はこんなはずじゃなかったのに」。

若いころは大志を抱き、あらゆることに挑戦できていました。

しかし、実際の自分は何とも情けなくみじめな存在であると思われて仕方がなくなります。

私の場合は仕事もせず、借金を抱えながら毎日のようにお酒ばかり飲んでいましたから。

夢見ていた自分像や、本来あるべき社会人としての自分とは程遠く、社会的な価値観からすれば「ダメな大人」に成り下がっている自分があまりにも情けなくなり憤りを感じてしまいます。

自分の人生はもう終わりかと思うくらいの憤りに、自分自身の精神は耐えられませんでした。

そんなときの解決策は、もちろんお酒でした。

言葉にならない恐怖感や不安感

アルコール依存症でどん底の時代は言葉にならない恐怖感や不安感が襲ってきます。

これまでに経験をしたことが無いような感情です。

この感情は説明するのが難しいです。

しかし、アルコールの問題を抱えているあなたなら理解できるのではないでしょうか。

おそらく、アルコールに問題を抱えていない人には理解不能です。

そして、アルコールに問題を抱えている人には説明不要でしょう。

これまでに挙げてきた感情とは違い、恐怖感や不安感の理由が理解できないのです。

どこかから誰かが自分を襲ってくるのではないか。

誰かが自分を見て笑ってるのではないか。

様々な予想は出来るものの、結局のところ根本的な部分にたどり着くことが出来ないでいるのです。

問題の所在が分からない以上、この言葉にならない恐怖感や不安感に対抗する方法は無いのです。

私はこのような感情に耐えることが出来ませんでした。

もうわかりますよね?そんな時はすぐにお酒を飲みました。

感情が落ち込む時間は約20分

医学書にもありますが、感情が落ち込んでしまう時間は約20分と言われています。

実際に私も時間を計った経験があります。

確かに医学書が説明する通り、一時的な感情の落ち込みや鬱の状態は20分程度で沈まります。

しかし、これは一回で終わるわけではなく一日の間に何度も起こります。

特にアルコールを止め始めたころは、かなりの頻度でうつ症状が起こります。

この感情の落ち込みや鬱の頻度や継続時間は、お酒を辞めている期間が長ければ長いほど緩やかになっていきます。

つまり、何度も起こってしまうこの感情が強いのは、お酒を辞め始めの頃なのです。

最も苦しい時期を乗り越えていけば、昨日よりも今日、今日よりも明日は楽になってきます。

これは私の経験だけではなく、多くのアルコール依存症者が経験していることです。

まずは、今この時にある鬱症状や感情の落ち込みに対処していきましょう。

感情が落ち込んでしまった時の具体的な対処方法は他の記事で解説しています。

この記事を読んでいるあなたがたった今苦しんでいるとするならば、他の記事を読みながら気持ちを落ち着かせましょう。

時間が経過すれば、気持ちは楽になっているはずです。

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