断酒や禁酒を吸うのが難しい理由は、飲酒欲求が強くなり我慢するのが苦しくなってしまうからです。
飲酒欲求は、長期間断酒をしていても生じます。
しかも、断酒や禁酒が苦しい時期は一回ではありません。
断酒を継続していくためには、それぞれの苦しい時期に対応していかなければいけません。
断酒や禁酒が苦しい時期は個人差があるものの、ある程度の傾向があります。
この傾向をあらかじめ知っておけば、対策をとっておき断酒や禁酒を継続させることが難易度を下げるコツです。
この記事では、断酒や禁酒を苦しいと感じる時期を一覧にしています。
これから断酒を続けていこうと考えている方は、参考にしてください。
目次
断酒や禁酒が苦しい時期は1回ではない!
断酒や禁酒が難しいのは、苦しい時期が1回では終わらないということです。
特に断酒や禁酒を始めたころの飲酒欲求は強く、頻繁に起こります。
ただし、この苦しい時期は多くの断酒や禁酒を成功させた方が経験していて、その中の多くの方が乗り越えてもいるのです。
あらかじめ先人たちの経験を元に苦しい時期があることを知っていれば、対策とることが出来ます。
また、苦しい時期になっても一過性のモノであることを認識していれば希望を持って耐えられます。
それでは、断酒や禁酒が苦しい時期を一覧にして、どのように苦しいのか詳しく解説していきましょう。
1日目
断酒・禁酒を始めるためには当然の事ながら、1日目を土台にしなければいけません。
断酒・禁酒の1日目は、数時間おきに飲酒欲求がわいてきて苦しい状況になります。
この苦しい状態はお酒を飲めば楽になるということを知っているため、すぐにお酒に手が伸びてしまうのです。
この苦しい飲酒欲求は20分ほどの間は続きます。
2日目
1日目を乗り越えると少し安心してしまい、断酒・禁酒中にもかかわらずお酒に手が伸びてしまう事があります。
1日目は自己嫌悪などによって抑えられたものの、2日目は安心してしまうという部分に落とし穴があるのです。
友人に誘われて「1杯だけ」と飲み始めてしまうのです。
1杯目を飲んだ後、10杯くらいまで止まらないということはわかりますよね。
1週間
断酒・禁酒が1週間になるとかなり飲酒欲求の苦しさも落ち着いてきます。
体調も良くなっていくために、断酒・禁酒をしなくても問題は無いのではないかと考えてしまいます。
このもう自分自身が断酒・禁酒を簡単にできるという自信が慢心を生み、1杯目に手が伸びてしまいます。
実は1週間の断酒・禁酒を出来た人も苦しい飲酒欲求に突然襲われると飲んでしまう危険がある時期になるのです。
断酒1週間では、まだまだ断酒初期です。
気を引き締めましょう。
1ヶ月
断酒・禁酒が1ヶ月続けることが出来ると飲酒欲求も落ち着き、体調も良くなってきます。
しかしながら、精神的にはまだ飲酒の習慣から抜け出していません。
そのため、現実の社会的環境で苦しい時期があるとすぐにお酒に逃げてしまうような精神状態になっています。
1ヶ月ほどの断酒・禁酒期間があると、精神的に苦しい時期にお酒に頼ることが多くあります。
3ヶ月
断酒や禁酒の期間が3ヶ月を超えるころにも飲酒欲求が襲ってくる時期です。
断酒・禁酒期間の3ヶ月でも、お酒は脳から完全に抜けるという訳ではありません。
これは、医学的な意味ではなく、習慣的な考え方や行動が習慣的にお酒を飲んでいた時と同様だということです。
断酒・禁酒歴3ヶ月になっても油断はしないようにしましょう。
6ヶ月
断酒・禁酒歴が半年を超えてくると心にも余裕が出てくることから再飲酒してしまうことは多いです。
特に、初めて断酒・禁酒をする方はこの期間が重荷になってしまう事もあるようです。
この期間の重みが断酒・禁酒を継続することが苦しくなってしまいます。
断酒・禁酒が半年になった際には、十分な注意が必要です。
1年
断酒・禁酒がついに1年が経過するとかなり自分自身にも自信が持てるようになるでしょう。
素面で生きることの素晴らしさを感じ、多くの他人にそのことを普及させようとすら考えます。
このような感情こそ注意すべきです。
断酒・禁酒歴が1年でも人に素面の生活を勧められるほどの立場ではないことを自覚しましょう。
1年以上の断酒・禁酒期間があっても再飲酒してしまう方は多くいます。
1年と半年
断酒・禁酒の期間が1年を超えて半年も来ると大きな飲酒欲求が襲ってくることがあります。
それは、社会的な問題であることもありますし、自身の精神的な問題から生じることもあります。
実は1年と半年くらいの時期にはかなり飲酒欲求の頻度が落ち着いてくるので、突然の飲酒欲求に耐えることが出来ずに再飲酒をしてしまう事があるのです。
2年目から
断酒・禁酒が2年を超えると統計上では再飲酒に至る方は少なくなっていきます。
しかし、全くの0という訳ではありません。
特に、お酒が出るような席である飲み会や冠婚葬祭には、何の躊躇もなくお酒を飲んでしまったという方すらいるようです。
統計的に再飲酒者が減るといっても油断をしないようにしましょう。
3年が経過すると再飲酒者は劇的に減る
断酒・禁酒が3年を超えると再飲酒してしまう方は劇的に減っていきます。
この時期になると飲酒欲求が出たとしても、自分自身なりの対応の方法を身体が覚えています。
そして、自分自身の性格上の欠点や弱点も認識できるようになり、危険な場面を避けることが出来るようになります。
断酒が苦しい時期でも「今日一日」を確実に断酒していくということが大事
断酒・禁酒の苦しい時期を一覧にしました。
気づいてもらいたいのは、断酒・禁酒期間が長く鳴れば、苦しさを感じる時期の頻度が少なくなっていくという事です。
断酒・禁酒は期間が長くなれば徐々に苦しさが薄まり、楽になっていくのです。
もちろん、断酒・禁酒初期の時期のように楽になっても注意しておくべきではあります。
大事なことは苦しい時期でも、その瞬間を我慢して再飲酒を先延ばしにしてしまう事です。
先伸ばしにすることで今日一日を素面で過ごすのです。
断酒・禁酒歴が3年以上ある人でも、それは変わりません。
今日一日の積み重ねが断酒・禁酒期間を延ばすことになり健康的に過ごすことにもつながるのです。
大丈夫です。あなたも子供の頃は素面で過ごしていたはずです。