断酒を初めて初期の頃に、無気力になってしまい一日中ベッドの上でボーっと過ごした経験がある方は多いです。
断酒を始めると、何をするにしても無気力で集中することができないことがあります。
しかし、断酒を継続していけば、失われてしまっている気力は必ず戻ってきます。
この記事では、断酒の初期段階で経験する無気力が来る原因とその解決方法を紹介していきます。
今現在、無気力を感じている方は、この記事だけでも最後まで読んでみて下さい。
目次
断酒をしてから初期の無気力は消失感?
多くの習慣飲酒者が断酒を始めると陥ってしまうのが、無気力感。
実はこれ、一般的な断酒の反応です。
断酒を始めると、これまでの1日のサイクルとして定着していた飲酒がすっぽりと抜け落ちます。
物理的に暇な時間が増えて、この時間帯をどのように過ごしてよいのか分からないのです。
この時に感じるのが、これまでの趣味が無くなってしまった消失感です。
お酒に変わる趣味ややることが見つかっていないと、この消失感を埋める事はできません。
消失感が続いていると何もやる気が起きない、何も集中できないなどの期間を過ごすことになります。
この状態の継続こそが無気力と感じる正体です。
無気力が続くと数日間もベッドの上で過ごしたり、何もすることなくダラダラと過ごすことも多くなります。
このダラダラと無気力で過ごすこと自体も、自分への焦りや仮借を感じさせて、さらなるうつ状態や無気力感を増幅させてしまいます。
無気力が無気力を呼ぶ悪循環にも陥ってしまうことすらあるのです。
しかし、安心してください。
この状態が長く続くわけではありません。
誰でもあることなのだと理解しておきましょう。
くれぐれも無気力とうつっぽさを解消するためにお酒に手を伸ばさないように。
無気力な時期が永遠に続くわけではない
断酒初期の無気力な時期は永遠に続くわけではありません。
断酒を始めればすぐに効果は出てきますが、それは部分的です。
断酒の効果は時間軸で見ると、短期的に現れる効果と長期的に現れる効果の2つの種類があります。
身体的な健康改善や朝の気持ちよさなどは、短期的に改善される部分です。
一方で、断酒後の無気力感は中長期的に改善されていく部分に属します。
感情的な部分や精神的な部分の改善は、身体的な改善よりも時間がかかるものです。
どんなに無気力に毎日を過ごして、うつっぽさを感じていてもお酒を飲まなければ徐々に改善されていきます。
無気力でベッドで一日中過ごしてしまうと、怠惰な自分を責めてしまいがちです。
しかし、なるべく自分自身を褒めてあげるようにしましょう。
これまで毎日飲んでいた「お酒を飲んでいない」という「努力はしている」のですから。
無気力に過ごしていても、時間が経過するにしたがって状態は改善されていきます。
時間が解決してくれる問題でもあるのです。
断酒には周期的にきつい時期もあります。
とにかく自分が集中できるコトを探してみよう
断酒初期の無気力感で何もすることができない時でも、とにかく自分が集中できるコトを探してみることは大事です。
そんなことを言うと、「探すこともできないから悩んでいるんだ」と反論されそうです。
そうです。
無気力感は何もできないから問題なのです。
しかし、一日中ベッドの上で過ごすにしても、スマホをいじっていたり、テレビをつけっぱなしにしていたりしていませんか?
無気力でもずっと寝ていることもできずに、何らかの行動はとっているものです。
スマホをいじってYouTubeやサイトをサーフィンしている中で、自分がなぜか長時間見てしまう情報やコンテンツはあるはずです。
また、テレビを流しっぱなしにするにしても、記憶に残る番組はあるはずです。
特に、ネガティブなニュースや情報は、無気力やうつっぽい状況でも記憶に残りませんか?
もちろん、これらのネガティブなニュースが状態を悪くしてしまうこともありますが、自分の集中を傾けているものでもあります。
つまり、何らかのコトには集中できるのです。
自分が集中することができることを知れば、ネガティブな部分だけではない、他の部分にも興味関心の方向を向けることができるようになります。
アルコール依存症に関するコンテンツは意外に集中できる
時間が経過すれば改善されていく無気力ですが、できれば自ら行動して改善させていきたい方もいるでしょう。
具体的に集中力を高めることができる方法の一つは、アルコール依存症に関するコンテンツに触れることです。
実は、自分自身が抱えている問題を正面から見つめるためにも、自分が抱えている問題を扱ったコンテンツを学ぶことは有益です。
しかも、無気力が断酒によるものであれば、アルコール依存症や酒害の問題を扱ったコンテンツには集中できるはずです!
コンテンツには文字によるものや動画によるもの、音声によるものまで多種多様です。
どれを選んでもかまいません。
思い切って、自分が抱えている問題を正面から見つめてみましょう。
自分自身の問題の解決策を見つけることができることもあるでしょうし、新しいことを知れば自分の成長を感じられます。
少しの自分の成長こそがうつっぽさを解消することにもつながります。
断酒初期に無気力を感じても焦らずゆっくりと
断酒の初期には無気力感は多くの方が経験することです。
誰にでもあることだと思えば、気持ちは楽になるでしょう。
その無気力感やうつっぽさが永遠に続くことはありません。
断酒を継続させていけば、かならず改善されていきます。
焦らずにゆっくりとこの無気力な時期を乗り越えていきましょう。
家族や友人がいる方は、誰かと会話をすることも有効です。
少しの散歩、スーパーマーケットやコンビニへ食材を買いに行くだけでも気持ちは晴れていくものです。
食事をするということだけでも、健康維持に役立っています。
お風呂に入ったり、歯磨きをしたりすることだって自分の生活を改善させようとする営みでもあります。
少しずつ自分ができる行動をしていけば、昨日の自分よりも今日の自分の成長を感じられます。
余裕が出てきたらエクササイズや自己研鑽のための勉強を始めてみましょう。
始めてみて、継続できなかったとしても落ち込む必要はありません。
自分には合わない趣味がわかったという経験は、あきらかに成長なのです。
大事なことは、焦らずに無気力と付き合うことです。
そして、何かやれることをやることです。
まとめ
断酒を始めた初期の頃は、お酒を飲む習慣からくる消失感によって無気力になりがちです。
一日中、ベッドの上でダラダラと過ごしてしまうこともあるでしょう。
しかし、この無気力は多くの方が経験することです。
再飲酒をすることなく生活すれば、時間が経過することによって改善されていきます。
この間にも、「お酒を飲んでいない」という行動は起こしているので自分自身を褒めてあげましょう。
もしも積極的に行動して無気力感から抜け出したい方は、アルコール依存症や自分が抱えている問題に関して言及しているコンテンツに触れるのがオススメです。
自分自身が直面している問題なので、集中することができる可能性が高いです。
自分の問題に集中することができれば、新しい発見をして自分自身を成長させることも可能です。
昨日よりも今日の自分が成長していることを感じられれば、喜びと共にうつっぽさを払拭することにつながります。
断酒の初期に無気力を感じても、良くあることだと思って焦らずゆっくりと付き合いましょう。
最後に有名なスローガンでこの記事を終わります。
ゆっくり気楽にやろう!でも、やろう
Easy Does it.But Do It!