禁酒を始めてもすぐに挫折してしまう方は、目標設定が間違えているのかもしれません。
禁酒に失敗してしまう方々には、同じような傾向があります。
その傾向を知っておけば、他の方法を試せます。
禁酒をするにも目標設定が大事です。
この記事では、禁酒に失敗し続けてきた方に向けて、禁酒に失敗してしまう方の傾向や有効な目標設定の方法を解説しています。
禁酒を今度こそ成功させたい方は参考にしてください。
目次
目標設定が「飲酒を禁じる」だと飲酒してしまう!
目標設定が「飲酒を禁じる」ことだと、再飲酒をしてしまう可能性が高くなります。
当たり前のことですが、「禁酒」はお酒を「飲まない」という目標設定です。
「〇〇をしない」。
この目標設定は、自分の奥深い欲求の「〇〇したい」を我慢していることです。
「〇〇をしない」ようにして我慢しているような状態だと、「〇〇してしまいます」。
実は、何もしない状態を継続していくことを耐えることはかなり難しいことです。
「〇〇しない」という目標設定をしている方の多くが失敗を経験しています。
何もすることなく、頭の中で「お酒を飲まないように」「お酒に手を出さないように」と繰り返し唱えていることは、お酒を強く意識している状態です。
欲求の対象であるお酒をイメージしながら、それを辞めようと努力し続けるのは、強い精神力が必要です。
これまでに飲酒欲求を我慢できなかった方には、耐えることは難しいです。
つまり、再飲酒をしてしまいます。
禁酒中の目標設定には積極的になれる何かが良い
「飲酒をしない」目標設定が難しいのであれば、目標の方向性を変えれば良いのです。
有効な目標設定は、積極的になれる何かを始めることです。
「1ヶ月で30キロメートルを走破する」ことでも良いでしょうし、「新しい資格を取得する」ことでも良いでしょう。
達成して終わってしまうような目標ではなく、日々の生活に目標を作ることもでも良いでしょう。
たとえば、「1日に3食は必ず摂る」「毎日、ブログやTwitterを更新する」などでも良いのです。
とにかく、主体的・積極的に行動できる目標設定にしましょう。
「飲酒をしない」目標設定よりも、「目標を達成させる」ことに意識を集中させることで、飲酒欲求を避けられます。
積極的に鳴れる目標に意識を集中させることで、飲酒欲求を忘れられるのです。
禁酒中の目標設定には、主体的・積極的になれる何かにしましょう。
目標設定は難しすぎても簡単すぎてもダメ
禁酒中の目標設定は、難しすぎてもダメですし簡単すぎてもダメです。
自分の状況に合った目標設定をすることがコツです。
目標設定をしようとすると、難易度の高い目標設定をしてしまうこと方も多いです。
たとえば、これまでに英語を放せなかったような方が、数か月でペラペラにするといった設定には無理があります。
英会話教室の中には「数か月でペラペラになれる」といった宣伝もありますが、これまでに英語を勉強したこともない方が数か月でペラペラになるようなことはありません。
勉強を継続させる癖を付けられるだけです。
難易度の高い目標設定をしていると、日々の努力の量が多すぎて疲れてしまいます。
そのため、途中で挫折してしまう確率が高くなります。
また、目標に向けて努力しても達成ができないことで落ち込みも大きくなります。
目標設定が簡単すぎて、怠惰になってしまうのも良くありません。
あまりにも簡単な目標設定だと、達成した後には暇な時間が出来てしまって怠惰に時間を過ごすことが多くなります。
人間は基本的に怠惰なものです。
自分自身の律することが無ければ、どこまでも怠惰に時間を過ごしてしまいがちです。
暇な時間ができてしまうと、ネガティブな記憶や想像によって気分が落ち込みやすくなります。
気分の落ち込みはお酒に手が伸びてしまうきっかけになりやすいものです。
目標設定はある程度の負荷がかかるようにしましょう。
禁酒中の目標を上手に設定する方法
それではどの程度の目標設定をすればよいのでしょうか?
禁酒中の目標を上手にする方法は、自分の生活に暇ができない程度に徐々に目標の負荷を上げていくことです。
目標は最初に負荷が強すぎると達成できなかった時のリスクが高いので、まずは簡単な目標にしましょう。
簡単な目標を設定して達成すれば、自分自身に自信がついてきます。
自信がついてくれば更なる目標を達成しようとする意欲も湧いています。
小さな目標を達成できたら、新しい目標を設定します。
この時も、自信がついていたとしても自分で達成可能なものにしておくことが大事です。
そして、新しい目標も達成できたら次の目標設定をします。
このサイクルをくり返していきながら、自分自身の生活やリズムに合った目標をいくつも作っていくのです。
小さな目標設定を少しずつ積み重ねていくことで、自分自身に最適な目標設定ができてきます。
禁酒中の目標を上手に設定するコツは、自分自身でも達成できる目標を少しずつ積み重ねていき、1日の中で暇な時間ができない程度に調整していくことです。
禁酒の日数を目標設定にする方法
目標達成を主体的・積極的におこなっていきながら、禁酒の継続日数を延ばしていきます。
禁酒の継続日数を延ばすことは、オプションの目標としていきましょう。
禁酒を継続させるには日数で区切っていくことも大事です。
まずは「1日飲まない」。
その目標が達成できたら「1週間飲まない」、そして「1ヶ月飲まない」「3ヶ月飲まない」…といった流れです。
もちろん、この目標が難しければ、逆に「半日は飲まない」「1時間は飲まない」、「この一瞬だけは飲まない」と禁酒目標を細かく短くしていくことも可能です。
こうしていけば、いつの間にか禁酒継続日数が積み重ねられていることが分かります。
禁酒の日数を目標にする際には、あくまでサブ目標として細かく設定していきましょう。
ちなみに断酒や禁酒を継続していると、苦しくなる時期があります。
人によって異なりますが、一般的に言われている苦しい時期をまとめているので、こちらも参考にしてください。
断酒や禁酒を意識していない状態も危険?
断酒や禁酒の目標設定はサブ目標にして、なるべく意識をお酒に流れないようにすることが大事だと解説してきました。
しかし、逆説的になりますが、飲酒欲求やお酒を完全に意識から取り除いてしまうのは、それはそれで危険でもあります。
習慣的な飲酒をしていた方は、意識することなしにお酒に手が伸びることもあるからです。
断酒や禁酒を継続させるために大事なことは、お酒との距離感です。
飲酒欲求との付き合い方と言っても良いでしょう。
自分自身が断酒中・禁酒中であることを少しでも意識しておかなければいつの間にか飲んでいたということも起こり得ます。
主体的・積極的な目標に向けて努力しながら、頭の片隅には自分自身が禁酒中であることも覚えておきましょう。
まとめ
禁酒や断酒をするためには、適切な目標設定が必要です。
目標も「〇〇をしない」という設定ではなく、「何かをする」という主体的・積極的なものにしましょう。
目標を設定することで、飲酒欲求をそらして自分自身の目標達成への活力にしてくれます。
ただし、目標設定にも注意点があります。
あまりにも難易度が高い場合や、低すぎる場合は逆効果になりがちです。
飲酒欲求を抑えるためには、自分自身に合った目標設定をすこしずつ調整していくことが大事です。
自分ができることから自分の生活やリズムに合わせて小さな目標を足していきましょう。
断酒や禁酒の継続日数の目標設定は、1日、1週間、1ヶ月と徐々に増やしていくことを忘れずに。
そして、断酒や禁酒の継続目標はオプションと考えると良いでしょう。
自分自身の目標達成に向けた努力によって、自分自身の断酒や禁酒の目標も忘れないようにしましょう。
断酒や禁酒の目標は、自分自身の飲酒欲求との距離感が大事です。