断酒の初期には、飲酒欲求が強く再飲酒をしてしまう方が多くいます。
強い飲酒欲求を何とかやり過ごすためには、お酒の代わりとなる飲み物を使用することが有効になります。
この記事では、断酒初期にお酒の代わりにすべき飲み物の種類を5つ紹介して、意外な落とし穴となる危険性も紹介します。
断酒の初期の方で、飲酒欲求を乗り越える方法を知りたいと考えている方は参考にしてください。
目次
断酒中の初期にはどうしても飲酒欲求が出てくる
断酒の初期には必ずと言ってよいほど飲酒欲求が出てきます。
これは、多くの人が超えなければいけない壁でもあります。
この飲酒欲求を乗り越えなければいけない場合には、様々な方法を用いて立ち向かわなければいけません。
飲酒欲求は個人が考える以上に難しいものです。
断酒初期の飲酒欲求によって、再飲酒をしてしまう方は多くいます。
しかし、この断酒初期の飲酒欲求を乗り越えれば、徐々に断酒を続けることも楽になっていきます。
飲酒欲求を乗り越えるには、あらゆる方法を試してみるべきです。
運動をしたり、自助会に参加したりするなどの方法もありますが、飲み物に工夫を加えるという事も一つの方法です。
お酒は飲むものであり、飲むという行為はお酒を連想されるものでもあります。
そのため、断酒初期には、飲み物については特に気をつけなけばいけません。
断酒の初期にお酒の代わりになる飲み物5種類
断酒の初期にはお酒の「代わり」になるような飲み物で飲酒欲求を避けるという方法があります。
お酒の代わりにしなければいけないため、当然の事ですがアルコールが入っていない飲料になります。
また、お酒に似ているような飲み物でなければ飲酒欲求を誤魔化すことにはなりません。
お酒に似ていて、アルコールが入っていない飲み物を選ぶようにしましょう。
ここからは、あ酒の代わりになる飲み物を5種類のジャンルに分けて紹介していきましょう。
ノンアルコールビールやノンアルコールワインなどのノンアルコール飲料
ノンアルコールビールやノンアルコールワインは、お酒の代わりになる飲み物の代表とも呼ぶべき飲み物でしょう。
ノンルコールビールやノンアルコールワインは、その名の取りアルコールが入っていないにもかかわらず、何となくお酒を飲んだような気分にさせてくれます。
そのため、突然の飲酒欲求に襲われてもその場をやり過ごすことが出来ます。
居酒屋やバーなどにも、ノンアルコールビールやワインは置いてあります。
友人や知人、会社の付き合いなどでもアルコール無しで人々に付き合う事が可能になります。
我慢するのが難しい飲酒欲求に襲われたら、ノンアルコールビールやノンアルコールワインでやり過ごすようにしましょう。
コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料も
コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料も飲酒欲求を乗り越える方法の一つとして挙げられます。
お酒を飲む習慣がある方の多くは、飲み会の1杯目は何を選んでいましたか?
「とりあえずビール」を飲んでいたのでしょうか、それともハイボール?
ビールはのどを潤し、ほろ酔い状態でその後のお酒に勢いをつけます。
のどを潤す飲み物が炭酸の入っている飲み物だったことに注目しましょう。
コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料は、のどを潤す最適な飲料です。
また、同時にお酒の代わりとなり飲酒欲求を誤魔化すのに有効にもなります。
ビール党だった方や、1杯目にはいつもビールを飲むことが多かった方はコーラやジンジャーエールを試してみると良いでしょう。
ジンジャーエールは見た目がハイボールにも似ているため、接待の席でも人目を誤魔化すことも可能です。
レモンジュースやグレープフルーツジュースなどの柑橘系飲料
レモンジュースやグレープフルーツジュースなどの柑橘系の飲料もお酒の代わりになります。
特に、炭酸入りの飲み物であれば、レモンサワーやグレープフルーツサワーの代わりとして最適です。
居酒屋やバーなどで、レモンサワーやグレープフルールサワーなどを多く飲んでいた方は、これらの柑橘系のジュースを飲むことで、飲酒欲求を誤魔化すことが出来ます。
柑橘系の飲料は健康的にも良いですし、飲み会の時にもサワー系を飲んでいるという事で人目を誤魔化すことが可能になります。
炭酸が入っているものであれば、何となくサワー系を飲んでいる気になることが出来ます。
飲酒時代、頻繁に柑橘系のサワーを飲んでいた方は炭酸入りのレモンジュースやグレープフルールジュースで飲酒欲求を乗り切りましょう。
「暖かい」お茶全般
「暖かい」お茶全般もお酒の代わりになる飲み物です。
暖かいお茶はなかなかお酒を連想させる飲み物ではありません。
当然のことながら、飲み物であるためのどを潤すことができます。
のどを潤すことが出来れば、ビールやサワーなどのお酒に手が伸びることはありません。
特に暖かいお茶であれば、飲み会の長い時間も数杯のお茶を注文するだけでやり過ごすことが可能です。
ポイントとなるのは暖かいお茶であるという事です。
飲み会などの飲酒欲求が出てきそうな場合は、乾杯をする際にお酒を注文するのではなく暖かいお茶で対応するようにしましょう。
牛乳やコーヒーなども意外にお酒の代わりになる
牛乳やコーヒーなども意外にお酒の代わりになります。
実は牛乳やコーヒーはお酒とはかなり縁遠い関係にあり、お酒を連想させません。
ウーロン茶と焼酎を割ったウーロンハイはありますが、牛乳ハイやコーヒーハイを飲んだ経験がある方は少ないでしょう。
しかも、牛乳やコーヒーを飲むことでのどを潤しながら、お腹を満たすことも出来ます。
お腹が飲み物や食べ物で満たされていると、飲酒欲求は湧いてこないものです。
飲酒欲求が湧いてきたら、お酒を飲む代わりに牛乳やコーヒーを飲んでみましょう。
お酒の代わりに出来るけど危険性もある!
これまでに、お酒の代わりになる飲み物を紹介してきましたが、少し危険性もあるので解説しておかなければいけません。
実は、お酒の代わりとしても、逆にお酒を思い出して飲酒欲求を呼び込んでしまう事もあるからです。
そのため、これまでに紹介してきた飲み物の危険性と利用方法を解説していきます。
ノンアルコールビールやノンアルコールワインを代わりにするのは断酒初期だけ
ノンアルコールビールやノンアルコールワインをお酒の代わりにするのは、断酒初期だけに限ることをおすすめします。
実はノンルコールビールやノンアルコールワインは、その名の通りビールやワインの味に似せています。
当然の事ですが、ビールやワインを思い出してしまいます。
これらのノンアルコール飲料を飲んだ後に、飲酒欲求に耐え切れずに再飲酒してしまう事もあります。
そのため、ノンアルコールビールやノンアルコールワインには十分に注意しなければいけません。
ただし、断酒初期の頃の飲酒欲求はかなり強いのも事実です。
かなり強い飲酒欲求の場合は、ノンアルコール飲料は有効です。
どうしても飲みたくて仕方がないような断酒初期には、お酒の代わりにノンアルコールビールやノンアルコールワインを飲み、断酒期間が長くなり慣れてきたらなるべくノンアルコール飲料も避けるようにしましょう。
コーラやジンジャーエールでアルコールを想起する人は注意
コーラやジンジャーエールでアルコールを想起する人は注意が必要です。
コーラやジンジャーエールはお酒の代わりになりますが、人によってはコーラハイやジンジャーエールハイなどを好んで飲んでいた方もいるでしょう。
そういった方の中にはコーラやジンジャーエールでも飲酒欲求が出てきます。
飲酒をしていた時代に、これらの飲み物を焼酎などで割って飲んでいた方は注意しましょう。
コーラやジンジャーエールでお酒を想起せず、飲酒欲求もわかない方は長期的にお酒の代わりとして使用することが出来るようになります。
レモンジュースやグレープフルーツジュースはいつまで有効?
レモンジュースやグレープフルーツジュースもサワー系のお酒の代わりになりますが、飲酒欲求が出てくるようなら避けるべき飲み物です。
少しでも飲酒時代を思い出したり、飲酒欲求が出てくるようなら他の飲み物に変える必要があります。
やがてこれらの柑橘系のジュースを飲んでいても、飲酒欲求が出てこなくなります。
柑橘系のジュースは長期的にもお酒の代わりになりますが、もしもご自身に合わない場合はすぐに飲み物の種類を変えましょう。
お茶全般もアルコールの味を感じてしまう場合がある
お茶全般もアルコールの味を感じてしまう場合があります。
日本国内で多く飲まれているお酒は、焼酎と割って飲むお茶ハイにしていた方は多いでしょう。
朝までお茶ハイを飲んでいると、普通のお茶を飲んでもお酒の味がしてしまうという事は良くあることです。
つまりお茶でも時には飲酒欲求を感じてしまうのです。
そのため、この記事では、暖かいお茶をすすめていました。
お茶も飲酒欲求を感じてしまうのであれば、避けるべきです。
もちろん、お茶も他の飲料と同様に長期的に見ればいずれ飲酒欲求を感じなくなるようになります。
断酒の初期段階では、暖かいお茶を飲むようにしましょう。
断酒を継続するには「代わり」から卒業しよう
断酒の初期には、あらゆる飲み物をお酒の代わりにすることがあるでしょう。
もちろん、断酒初期の頃は飲酒欲求も強いため、これまでに説明してきたような飲み物でしのぐ必要があります。
しかしながら、断酒を継続していくためには、お酒の代わりになるような飲み物からも卒業しなければいけません。
断酒はいつまでもお酒の代わりを用意するように、お酒への欲求が忘れられない様ではいつか再飲酒してしまいます。
断酒の初期の時期は飲酒欲求も強いですが、継続することが出来ればお酒を我慢する必要もないくらい飲酒欲求が薄くなっていきます。
初期の断酒が辛い時期に、どのようにすればお酒を飲まずに生活できるのか試行錯誤していきましょう。
お酒の代わりになる飲み物を探すことは、自分自身がどのような飲み物に飲酒欲求を感じるか分析してみるチャンスでもあります。
まとめ
断酒の初期は飲酒欲求が非常に強いため、お酒の代わりになる飲み物でその場をやり過ごす必要があります。
飲酒欲求をやり過ごすために有効な飲み物は、「ノンアルコールビールやノンアルコールワイン」、「コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料」、「レモンジュースやグレープフルーツジュースなどの柑橘系飲料」、「暖かいお茶全般」、「牛乳やコーヒー」などです。
人によって、飲酒習慣や好みだったお酒の種類は異なります。
そのため、飲酒時代を思い出してしまう飲み物や、飲酒欲求が出てくる飲み物の種類は異なります。
自身の飲酒習慣を思い出して、柔軟にお酒の代わりとする飲み物を変えていきましょう。
飲酒欲求は意外な時に起こるものであり、臨機応変に対応していかなければいけません。
断酒を継続させていくためには、中長期的に見てお酒の「代わり」として何かを飲むようなことを卒業しなければいけません。
一日一日を丁寧に断酒して、お酒を飲まないことが習慣になるようにしていきましょう。