断酒を決意したにもかかわらず、それから数日か数週間ほどで再飲酒をしてしまった、という経験はありませんか?
断酒を開始して、短期間のうちに飲み始めてしまったという人はたくさんいます。
なぜなら、断酒の初期は最も飲酒欲求が湧いてくる時期でもあるからです。
そのため、短期間で再飲酒をしてしまうのです。
しかし、初期の飲酒欲求を乗り越えなければ断酒を続けることは難しくなり、再飲酒をくり返してしまいます。
今回はそんな断酒の初期段階を乗り切るためのテクニックを紹介していきます。
実際に成功者が行った方法ですので、実行してみる価値のある方法です。
この記事は
・断酒の初期段階で毎回躓いてしまう人
・断酒のコツやテクニックを知りたい人
に向けて書かれています。
目次
飲酒欲求の波を乗りこなすのがテクニック
飲酒欲求には波があります。
この波を乗りこなすのが、今回の断酒のテクニックと言っても良いでしょう。
先に5つのテクニックを紹介しておきましょう。
- お酒の代わりは炭酸水が最適
- 我慢ではなく身体を動かす
- お腹が空いたら即食事
- アルコールを辞めるとチョコレートが欲しくなる
- 断酒が続かない理由を認識しよう
飲酒欲求は24時間常にあるという訳ではありません。
数十分に1回などのように波(周期)が存在します。
飲酒欲求に限らず、三大欲求である食欲・性欲・睡眠欲も1日中ずっと続くという訳ではありません(もちろん、三大欲求に関しては満たせば落ち着きます)。
強い欲求は1日に何度も襲ってきますが、その波を乗り越えることが出来ることもあるでしょう。
1日に何度か襲ってくる強い欲求を感じた時に、どのように乗り越えればよいか考えればよいのです。
今回は実際に断酒に成功している人々が、実践している波を乗り越えるテクニックを5つ紹介します。
具体的な方法なので、飲酒欲求が湧いてきたら試してみましょう。
1,お酒の代わりは炭酸水が最適
飲酒欲求が湧いたときに、お酒の代替品となるノンアルコールの飲みものを飲むとその場を乗り越えられます。
特におすすめなのが、炭酸飲料です。
コーラやサイダー、レモンスカッシュやグレープフルーツの炭酸ジュースがおすすめです。
飲酒習慣がある時期に、炭酸系の飲み物を飲んでいた人は多いことでしょう。
ビールやハイボール、グレープフルーツサワーなどです。
断酒を継続するための一つ目のおすすめの方法は、のどを潤す一杯目をノンアルコールの炭酸飲料にするという単純な方法です。
ビールやハイボールの代替物として、炭酸飲料は非常に有効です。
特にグレープフルーツやレモンなどの柑橘系の炭酸飲料は、飲酒欲求を一時的にしのぐことに有効です。
一時的にしのげれば、あら不思議。
いつの間にか飲酒欲求は消えているものです。
飲酒欲求が湧いたときにすぐに炭酸飲料を飲めるようにしておきましょう。
炭酸飲料の中には砂糖が多く含まれているものもあるので、自分自身の欲求などに合わせて最終的には炭酸飲料に乗り換えるようにしましょう。
2,我慢ではなく身体を動かす
強い飲酒欲求が来たら、単に座りながらや寝そべりながら我慢するのではなく積極的に身体を動かしましょう。
多くの断酒成功者が語ること。
それは「我慢しているだけでは飲んでしまう」という事です。
つまり、飲酒欲求という感情的な衝動に対して、強い意志で立ち向かうという行為は難しいという事です。
内的な衝動を内的な意志によって克服しようとするのは避けましょう。
むしろ、飲酒欲求が湧いてきたら、すぐにランニングに出かけたり筋トレに出かけたりなど積極的に身体を動かせば一時的な感情を誤魔化すことが出来ます。
この時に、現金やお金に変わるようなクレジットカードなどを持ち出さないようにしましょう。
もちろん、すぐに外に出ることが出来ないような人もいるでしょう。
そんな時は大きく深呼吸をしたり、座ったままでもストレッチをするなど出来ることを行うのです。
身体を動かすことに集中している間に飲酒欲求は通り過ぎます。
3,お腹が空いたら即食事
お腹が空いたらすぐに食事をするのも、飲酒欲求を避けるテクニックです。
再飲酒をしてしまう危険な状況のHALTの一つである「ハングリー(空腹)」は、人間であれば必ずやってきます。
空腹だとアルコールが入るスペースがあるためにそのスペースを食べ物で埋めてしまいましょう。
あなたがお酒をよく飲む人であればわかると思いますが、お酒を飲む時は胃のスペースを空けていませんでしたか?
一方で、ご飯を満腹になるまで食べれば、お酒が入らないような気分になりませんでしたでしょうか?
胃の中を食べ物で埋めてしまえば飲酒をすることが無いのであれば、常に胃を満腹な状態にしておけば良いのです。
空腹という状態が無ければ飲酒はしません。
可能であれば、食事を1日5回に分けて食べることが有効なようです。
仕事中などでそれは出来ないという方も、ナッツ類など何かつまめるものを用意して空腹を避けましょう。
ただし、料理でも気を付けるべき食品はあります。
気を付けるべき食品を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
4,アルコールを辞めるとチョコレートが欲しくなる
アルコールを辞めるとチョコレートなどの甘いものが欲しくなります。
習慣的にお酒を飲んでいた人がお酒を辞めると、甘いものが欲しくなるというのは科学的ではなく体験者の多くが語ることです。
甘いものが欲しくなったのなら、逆らうことなく食べても良いでしょう。
もちろん、糖尿病や肥満の危険はありますが、アルコール依存症に陥るよりもましでしょう。
先ほど紹介したように、空腹は危険な状態になります。
ならば、食事の後のデザートにケーキやチョコレートなども食べればよいのです。
ケーキを食べながら日本酒を飲んだり、チョコレートパフェを食べながらビールを飲む姿を想像できますか?
甘いものを食べていれば、お酒を避けることにつながります。
5,断酒が続かない理由を認識しよう
これまで、何回断酒を断念しましたか?
今現在、長期間の断酒に成功している人もそれまでに、何度となく断酒に失敗しています。
つまり断酒に成功している人も、あなたと同様に断酒が継続できずに悩んでいたのです。
しかし、断酒に失敗してしまう度に、何が原因だったのか悩んでいました。
そして、その度に解決策を編み出してきました。
そういった先人の知恵がこの記事にも活かされていますし、この記事を読んだ人や断酒を継続している人に活かされています。
つまり、今現在、断酒が出来なくて困っている人は新しい解決策を生み出せるチャンスなのかもしれません。
今は気分が落ち込んでいて、何も考えられないものです。
しかしながら、今のその悩みは反省であり、将来の断酒できている自分を形成している過程です。
また、その新しい解決策は、同じ問題に悩んでいる人を救う事が出来るかもしれません。
失敗してしまったら、失敗した理由と解決策を発見できるチャンスなのです。
断酒は毎日成功し続けるという事
「断酒の成功とは?」という問いに答えるとすれば、それは「断酒を続ける」ということです。
今日から断酒を始める人も、断酒を10年間継続している人も同じです。
24時間の断酒を成功を続けていくのです。
つまり、今日一日を継続させていくことが断酒の成功だという事です。
何年間も断酒を継続させていても関係ありません。
もしかしたら、今日この瞬間にお酒を飲んでしまうかもしれないのです。
ここまで、この記事を読んでくれた人は、数分間の断酒に成功しているはずですよね?
今、お酒を持っていないのであれば、数分も断酒に成功しているのです。
1日の断酒が難しいのならば、今、この一瞬を乗り切ればよいのです。