お酒に問題があって、肉体的、精神的、社会的な部分を立て直すために断酒をすることは一生続けなければいけないのでしょうか?
また、もしもお酒に問題があるとして、断酒を決意した方で、「一生飲まない」、「一生断酒を誓う」などを人前や自分の中で行った方はその断酒に成功したでしょうか?
この記事では、断酒を一生続けなければいけない人はどのような方なのか、また、断酒を継続的に続けていくことのコツを解説しています。
一生断酒をしなければいけないのか?と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
断酒を一生続けなければいけないかどうかは自分次第?
断酒を一生続けなければいけないかどうかは自分次第という部分があります。
アルコールに問題がある方に関しては、一生断酒を続けないと命にかかわることもあるでしょうし、アルコールに問題が無い方は健康のために一定の期間だけ断酒をすればよいでしょう。
アルコールは法律上、20歳以上の方は飲んでいても罰せられることはありません。
問題になるのは、飲酒をする本人の身体的な健康と精神的な健康に関する事です。
身体的にも精神的にも、そして社会的にも問題が無いのであれば、一生断酒を続けなければいけないという事にはなりません。
まずは、自身にアルコールの問題があるのかどうかを確認することから始めることをおすすめします。
自分自身でアルコールに問題があるのかどうかを反省するのは難しいかもしれません。
そんな時には、客観的に自身のアルコールの問題を調べられるスクリーニングテストを行ってみましょう。
スクリーニングテストはこちらにあります。
断酒を一生続けるという思考方法は間違い
実は、既に自身にアルコールの問題があると考えている方は、習慣的で好きなお酒を一生辞め続けるということはかなり難しいです。
人生の一部だったお酒を取り除かなければいけないのですから、かなり苦しい決断になります。
アルコールに問題がある人が「一生お酒を飲まないようにする」という思考法で、実際に一生断酒が続くという方はほとんどいません。
もちろん、「亡くなるまで断酒を続けました」という方を調べることは出来ませんが、「一生断酒します」と宣言してから再び飲み始めてしまうという方はかなり多くいます。
アルコール依存症を専門にしている病院の統計によれば、満期で退院してから2年以内に再飲酒してしまう方は80%です。
筆者自身は数百回は人前で「もう飲みません!」という宣言をしたと思います。
しかしながら、そのような一生断酒宣言をしたところで飲酒が止まるはずもありません。
そんな人が「一生断酒」などできるわけがありませんでした。
この「一生」という想いが重くのしかかってしまう事も問題の一つでしょう。
断酒は一生続けるのではなく一瞬延期させる考え方に変える
断酒を決意したのであれば、「一生断酒」をしようとは思わないことです。
実はこれは逆説的なことになるかもしれませんが、一生断酒をしようと思わない方が断酒は続くのです。
飲酒欲求はかなり強いため、永遠の様に長期間に続いていくであろう一生の断酒はかなり難しいです。
そんな時でも大事なことは、今日一日だけを断酒するという事です。
明日の事は関係ありません。
明日の事は明日考えれば良いのです。
明日の事を考えなければ計画性が無いと思われるかもしれませんが、アルコールを辞めるといことは最終的に明日も明後日もより良い人生を送るための大事な要素になるのです。
断酒をしなければならない場合は、まずは今日一日を断酒するというマインドに変更しましょう。
今日一日が長いと感じたら、この一瞬だけでもお酒を飲まないようにするのです。
この一瞬を我慢すれば、飲酒欲求も消える瞬間があります。飲酒欲求も一日中続くものではありません。
断酒を続けようと思うのであれば、この一瞬の断酒に挑戦していきましょう。
失敗してもやり直せばよいのです。
今この一瞬に集中して、飲酒欲求を乗り越えていきましょう。
明日は、今日を生きなければ訪れません。
まとめ
一生断酒をしなければいけない方は、身体的であったり、精神的に社会的であったりに問題がある方です。
アルコールを飲むこと自体は法律的には問題が無いため、断酒をすることは本人が決めればよいことなのです。
ただし、習慣的にお酒を飲む方や、お酒に問題がある方が断酒を始めると、人生が一気に好転していきます。
断酒を継続しようと考えるのであれば、「一生お酒を飲むことは出来ない」と考えるのではなく、この一瞬だけを飲まないようにしようとすると、断酒を継続できるようになります。