断酒生活を始めれば、健康的で社会的にも良好な生活が送れることは分かっていてもなかなか断酒に踏み切れない。
断酒を躊躇している方は多くいます。
現在、断酒生活が長くなっている方も、実は断酒に至るためのきっかけがあります。
今回は、長期的に断酒を継続している成功者が、どのようなきっかけで断酒をすることを決心するに至ったのか、実体験を参考に紹介していきます。
どうしてもお酒を辞められない方や断酒に何度も失敗している方は、ぜひ断酒のきっかけとなった体験談を参考にしてください。
目次
断酒を始めるにも続けるにもきっかけが必要
習慣的にお酒を飲んでいた方にとっては、断酒を始めるにもきっかけが必要です。
お酒は習慣的であり、接待や冠婚葬祭などのように社会的に辞められないものです。
また、お酒は気分を解放的にしてくれますし、リラックスをさせてくれる効果もあるため、個人の嗜癖にもなってしまう可能性があります。
お酒の誘いを断るのも、自分からお酒を辞めるにも多大な精神力や体力がかかる作業になります。
したがって、お酒の誘いを断り、自分の習慣を断ち切るためには強い決意が必要です。
断酒をするには決心するに至る「きっかけ」も必要です。
多くの断酒成功者が経験しているように、断酒を決心するきっかけとなるのはネガティブな経験や底つき経験・どん底生活経験した方が多いです。
断酒を決意したきっかけを語る生の声
ここからは、実際に断酒経歴の長い方のインタビューした生の声を聞いていきましょう。
人によって、断酒を始めたきっかけは異なります。
また、人によっては状況は異なりますので、自分に合った体験談を参考にしてください。
飲酒によって体調がすこぶる悪くなった
飲酒によって体調がすこぶる悪くなったために断酒を決意した方は多いです。
お酒の飲み過ぎによる体調不良は、決して二日酔いの頭痛や腹痛、下痢だけではありません。
二日酔いは、少しの時間が経過すれば治りますが、アルコールによって恒常的に体調が悪くなることはあります。
「疲れが取れない」「視力が落ちる」「集中力が無くなる」などです。
しかも、アルコールによる病気を専門の医師から指摘されることもあります。
体調が悪くなった方々は、飲酒への恐れを感じて断酒を決意するようです。
営業マンでも接待の席でお酒を断るコツはあります。
接待の席でお酒を断るコツはこちらの記事で詳しく解説しています。
断酒後に積極的に健康的になりたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
経済的に底をついても、断酒をしながら立て直すことは可能です。
具体的な借金返済やお金の上手な使い方・貯め方は以下の記事も参考にしてください。
アルコールの問題で仕事もお金も失くした
アルコールの問題で仕事もお金も失くしてしまったという方が、断酒を開始することも多いです。
お酒を飲み過ぎると感情が大きくなり、失言や暴言も多くなるのは周知のとおりです。
飲み屋でのトラブルは枚挙にいとまがありません。
飲み屋でのトラブルは時に暴力事件にさえ発展し、飲酒運転でもすれば刑事事件として処理されることすらあります。
こういったトラブルは、接待の現場や職場でも起こります。
特に営業マンなどのように接待など外部の方々との関わりが多い方には、お酒のトラブルによって契約が破棄になってしまうことがあります。
せっかくの潤滑油としてのアルコールも、管理ができなければ逆効果です。
また、社内での飲み会でも問題が生じることはあります。
職場では職場の人間関係が構築されています。
「無礼講」という日本の企業文化も結局は、飲み過ぎによって意味を成さず、時には重大な人間関係の亀裂や信頼の消失につながります。
このことが何度も続くようになれば、職を失うことになります。
解雇される事もあるでしょうし、自ら会社に行く事ができないような精神状態になり退社をすることになります。
会社を去った後は、お酒を毎日のように飲むようになりやがて貯金も底をついてしまいます。
仕事もお金も無くなり、どうしようもなくなった時に断酒を決意します。
お酒の飲み過ぎで家族も友人も去っていった
お酒の飲み過ぎによって、家族や友人も自分から去って行った方も多くいます。
この事がきっかけで断酒に至るのです。
お酒の飲み過ぎは、多くの問題を起こし始めます。
先述したように仕事やお金を失くしてしまいます。
また、アルコールに問題がある人は感情も落ち着かず、怒りに任せて家族を傷つけてしまう事もあります。
家族関係も崩壊してしまい、孤独になります。
自分一人だけでは、自分の憤りを解消することができずに友人に助けを求めるようになります。
友人へのお金の相談や、身の上話をお酒を交えながらしているうちに、友人からの愛想も底をつくことになります。
このことをくり返すうちに、友人とのつながりはほとんど消えてしまい孤立化していきます。
自分の周りから全ての人が去って行ってしまうのです。
人間とのつながりを失ってしまった時に自分の人生のどん底を味わいます。
そして断酒を決意するのです。
気づくと刑務所や病院にいた
断酒を決意する機会として、気づくと刑務所や病院にいるという事もあります。
お酒を飲み過ぎて救急車で運ばれる方や、トラブルを起こして警察に保護される事はお酒に問題がある方なら多く経験します。
あなたの周りにも、お酒が問題で病院や警察のお世話になってた経験がある方もいるのではないでしょうか。
お酒は脳を麻痺させて感情をたかぶらせる効果があります。
さらに飲み続ければ、自分の行動や言動、飲んでいる場で起こった出来事などを全て忘れてしまうことも多々あるでしょう。
「気が付くと知らない場所にいた」という経験をした方は多いでしょう。
「気づくと知らないホテルにいた」「気づくと知らない人と寝ていた」などという事であれば、単にお酒のしくじった話として後々笑えるエピソードトークが出来るかもしれません。
しかし、気づいた場所が刑務所や病院だったら…。
自分が何をしたのか分からない状況でこういった施設にいると、自己嫌悪を感じ自己反省をしなければならなくなります。
お酒の問題によって自分だけではなく、社会的にも迷惑をかけてしまっているのです。
こういった、社会的に迷惑をかけてしまった経験が断酒を決意させることにもなります。
理想の自分とかけ離れていた
過去に思い描いた自分像とかなりかけ離れてしまっている自分に気づくことも、お酒を辞めるきっかけになります。
誰しもが若い頃には夢を見て、自分の将来像を想像します。
しかしながら、多くの人は若い頃の夢を叶えることなく人生が終わります。
中には、夢を追うことすら出来ずに後悔しながら毎日の生活を送っている方もいるでしょう。
そんな夢破れてしまい後悔しながら生きる人生を癒してくれるのもお酒です。
毎日のようにお酒を飲みながら飲み屋で人生や夢を語り、自分自身を慰めている方は多いことでしょう。
次第にお酒の量が多くなり、これまでに紹介してきたようなトラブルを起こすようになります。
すると、自分が想像していた自分像とはさらにかけ離れていることに気づき、自分の人生を後悔するようになります。
そんな日々に辟易して断酒を決意することもあるようです。
「こんなはずでは無かった」という後悔の念と、現在の自分自身を照らし合せて奮起する事が断酒を促すことにもなるのです。
私自身の体験談として、断酒を5年継続した後の変化の内容はこちらの記事で詳しく紹介しています。
断酒を続けている人の多くが「底つき」「どん底人生」を経験している
断酒のきっかけや決意は、お酒での失敗体験や後悔の念から来ることが多いです。
特に、お酒によるトラブルや問題が大きくなり、人生のどん底を味わった「底つき」経験があると断酒のきっかけとなり、断酒の長期的な継続にもつながるようです。
お酒の問題をずるずると長引かせないようにするには、そんな「底つき」経験が必要なのかもしれません。
もちろん、単に底つきを経験するだけではなく、深い反省も必要となります。
この深い反省をすることが出来ない方は、ずるずるとお酒の問題を引きずってしまうことになります。
もしも、お酒を辞めて自分の問題を解消したい方は、底をついたときに深い反省が必要なのかもしれません。
自分の行いを反省することはかなり苦しいことです。
その苦しさから再飲酒につながることもあるでしょうが、ここで深い反省をすれば断酒も継続できるようになるのです。
お酒によって鬱になっている時には、自分の現実に向き合って改善の糸口を見つけ出しましょう。
断酒期間には、あるていどの苦しい時期があります。
断酒が苦しい時期に関してまとめた記事はこちらです。
断酒をすれば人生は好転する
断酒を継続していけば、人生は必ず好転していきます。
お酒の問題を乗り越えるためにも深い反省が必要だと解説してきました。
しかしながら、このプロセスはかなり苦しい作業を強いられることになります。
この問題を解決した先に、なんらかの希望がなければ絶えられませんし、再飲酒の危険性もあります。
では、自己反省のプロセスによって、希望のある将来はあるのでしょうか?
今現在、お酒の問題に苦しんでいる方は想像が出来ないかもしれませんが、はっきりと結論をお伝えしましょう。
自己反省をして断酒を継続したその先には、人生が好転するという大きな報酬が待っています!
断酒を継続していけば、これまでにどうしても上手くいかなかったことや、出来なかったこと、自分の夢でさえも叶えられることすらあります。
それだけではなく、これまでの体調不良や精神不安定感、仕事や家族、友人との人間関係さえも良好に回復していきます。
自分自身が持っている問題と向き合って、深く反省すればその問題の解決策が見つかるだけではなく解決に向けて快活に行動をすることすら出来るようになるのです。
お酒を辞めることが出来ずに困っている人も、お酒の問題で苦しんでいる人も、いつかは断酒を継続して好転した人生を歩むことが出来るようになります。
希望のある未来を想像しながら、断酒のきっかけを最大の報酬としましょう。