安定的な収入を得るためだけではなく、社会を知り、お金を知り、老後の2,000万円問題に備えるためにはお金について学ばなければいけません。
そこでFPや簿記、そして証券外務員一種資格試験の学習をはじめました。
筆者自身は、アルコール依存症時代にお酒にもお金にもだらしなく、借金もたくさんありました。
実際、世の中はお金が一番とは言いませんが、お金は生活するのに必要不可欠です。
お金の知識を付けておくことで、日常生活も充実しますし、仕事でも俯瞰的な視点を持つことが可能です。
この記事では、初めて証券外務員一種の試験に挑戦した筆者が、証券外務員の概要を紹介します。
難易度や学習時間などは実際に試験に合格した経験を元に解説しています。
目次
45日間の学習で無事に70%以上の得点を取得
筆者が証券外務員一種の試験勉強をはじめたのは、2022年の1/1。
つまり元旦です。
合格した日は2/15なので、45日間の学習で合格しました。
ちなみに、合格した証拠は以下の画像をご覧ください。
証券外務員試験の概要は以下の通りです。
- 試験資格=特になし(誰でも受験可能)
- 試験の予約可能日=月曜日から金曜日(土日祝日以外)
- 試験時間=160分(2時間40分)
- 合格ライン=70%以上(440満点中308点以上)
- 申し込み=プロメトリックでネット予約、試験会場や日程は予約時に都合に合わせて決める
証券外務員一種と二種の違い
証券外務員資格試験には一種と二種があります。
筆者のおすすめとしては一種ですが、事情は個人によって異なります。
そのため、それぞれの違いについて解説します。
主な違い2つ。
- 学習範囲
- 販売可能な金融商品
学習範囲が異なる
証券外務員一種と二種では、学習範囲が異なります。
一種の方が学習範囲が広く、二種で学習する範囲に加えて「先物取引」や「デリバティブ取引」の分野も習得しなければいけません。
したがって、証券外務員一種は、二種と比較すると学習量は多くなります。
証券外務員になっても販売可能な証券が異なる
証券外務員一種を取得した方は、二種の方では扱えない金融商品をすべてを使うことができます。
学習範囲の通り、二種外務員では「先物取引」や「デリバティブ取引」を扱うことはできません。
おすすめは証券外務員一種
筆者がおすすめするのは、証券外務員一種です。
もちろん、二種を取得してかた段階的に一種を取得しようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、学習範囲が数個の分野で増えるのみです。
二種から一種の試験に変更したとしても、学習時間が大幅に変化する訳でもありません。
資格を取得した後に、実際の会社で働く際に販売できる商品が限定されてしまいます。
このコストを考えると、一種を受験した方が時間的にも効率的です。
また、証券業務のすべてを把握することで、実際に現場で働くようになってから仕事内容を把握するのがスムーズになります。
証券外務員一種資格試験の難易度と合格率
証券外務員一種の資格試験の難易度と合格率を紹介します。
証券外務員一種の合格率と受験者数
- 2019年
合格率=67.6%
受験者数=4,633名
合格者数=3,132名 - 2020年
合格率=74.6%
受験者数=4,594名
合格者数=3,425名
証券外務員試験の受験者数は、年間で4500名強です。
受験者の多くは、すでに金融関係の会社から内定をもらっている新入社員やステップアップを目指す会社員です。
そのため、学習に対するモチベーションも高いです。
「不合格の場合は内定が取り消しになるかも」「昇進して給料アップさせる」などの思いを胸に試験に臨む方が多いため、合格率も高くなっています。
証券外務員一種試験の難易度
合格率だけを見れば、証券外務員一種の試験は70%程度と高水準であり、難易度も高くないと言えます。
合格率が40%前後のFP2級と比較しても、その難易度が高くないことがわかります。
しかし、先ほども紹介した通り、証券外務員一種の試験を受験する方々のモチベーションはかなり高く、金融機関ですでに働いている方も受けています。
そのため、合格率が高くなっている側面もあります。
個人的な意見ですが、初めて金融関係の試験を受けるには、内容は難しく感じます。
専門的な用語で問題が出題されますし、テキストも専門用語と知らない仕組みを学ばなければいけません。
初めて金融関係の資格を得ようと考えている方は、しっかりと学習をしましょう。
初挑戦でも45日間ほどの学習時間で一発合格
筆者の学習時間は初挑戦で45日間、1日2時間の合計90時間です。
他の方々のブログを拝見していると、証券外務員一種に合格するまでの学習時間は80-100時間とされています。
したがって、この学習時間の目安はある程度信用の置ける情報でしょう。
スケジュールを組んで継続的に学習すれば理解できて記憶も定着
問題なのは、学習時間をどのように確保するかということです。
個人によって生活のリズムは異なりますが、毎日習慣的に2時間の学習時間を確保して、45日間継続させられれば独学でも十分に合格できます。
本試験の日程から逆算して、学習のスケジュールを立てて、効率的に学習してください。
証券外務員試験に合格するコツは10点問題の攻略
証券外務員一種試験に合格するコツは、10点問題を攻略していくことです。
440点満点の中で、10点問題は合計で30問。
つまり、300点出題されます。
10点問題を完璧に回答していく事こそが、合格の鍵です。
問題集のすべての章には10点問題が用意されています。
それらの問題は、完璧にしておくようにしましょう。
証券外務員試験の予約はプロメトリックのホームページ
証券外務員試験の予約はプロメトリックのホームページからおこないます。
まずはプロメトリックのホームページにアクセスしてください。
予約方法は、オンライン予約と電話予約があります。
筆者の場合は、オンライン予約を利用して、クレジットカード決済を選択しました。
プロメトリックのIDを取得します。
このIDは試験に合格した後でも利用しますので、きちんとパスワードなども忘れないようにしましょう。
ホームページでの予約は、試験会場と試験日程を決定させて、クレジットカード情報を入力すれば完了です。
予約には数分しかかかりません。
eメールが送られてきますので、確認書をプリントアウトしておきましょう。
試験日に持っていく必要があります。
投資や資産運用への「行動」とは「学ぶ」ということ
投資や資産運用などを促す広告宣伝や、マネーリテラシーのビジネス本には必ずと言ってよいほど書いていることがあります。
「今すぐ行動せよ」ということです。
投資は時間が長ければ有利であるという論理は確かに正しいです。
しかし、何も知らずに投資行動を起こすことは、大きな損失に繋がることになります。
投資や資産運用にとって、素人の方が「行動する」とは「学ぶ」ということです。
そして、効率良く投資や資産運用について学ぶのであれば、ハイリターンを期待するための戦略を学ぶことも大事ですが、ルールを学ぶことの方が大事です。
証券外務員一種試験は、投資の基本的なルールや戦略も学べるため、投資や資産運用について学びたい方には最適な資格です。
まとめ
証券外務員試験一種は、証券会社や銀行、信用金庫で働く人には必須の資格です。
もちろん、金融業界で働く予定が無い方でも社会一般のお金の流れを知ることもできます。
証券外務員試験には一種と二種がありますが、一種と二種の違いは学習する範囲と、扱える金融商品の違いです。
一種を取得しておけばすべての金融商品を扱うことができますので、初めてでも一種をおすすめします。
受験資格は特にありませんので、中学生でも受験可能です。
合格率は70%前後であり、そこまで高くはありません。
80~100時間ほどの勉強時間があれば、独学でも十分に一発合格が可能です。
試験本番も100問に対して時間は2時間40分。
落ち着いて一問ずつ丁寧に解いていけます。
証券外務員一種の試験を学習することで、個人にとっても株式や債券への投資、資産運用の勉強になりますし、仕事上でも役に立ちます。
依存症でお金に対してだらしない生活を送っている人は、ぜひ証券外務員一種試験に挑戦してみて下さい。