アルコール依存症とうつ病は二つに一つ。
アルコール依存症の人が最も苦しんでいるのが、このうつ病です。
しかも、お酒を飲むことによって、極めて苦しいうつ病から逃れることが出来ます。
ある中と呼ばれる人々が、昼間からお酒を飲んでいるのはほとんどがこの苦しいうつ病から逃れるためなのです。
という事は、アルコール依存症から回復するためには、このうつ病を克服していかなければなりません。
うつ病に最も効果的だと思われるのが筋トレなどの運動。
多くの回復者が筋トレを日々の習慣として取り入れていて、絶大な結果を出しています。
この記事では、実際に筋トレをしてうつ病から回復した人々がいることの紹介とその科学的な裏付けを解説します。
また、筋トレにおいて、最も大事な継続の秘訣も紹介します。
この記事は
・辛いうつ病の症状を克服する方法が知りたい人
・リハビリの方法に筋トレを始めようか悩んでいる人
に向けて書かれています。
目次
依存症から回復した多くの人が筋トレをしている
アルコール依存症から回復し続けている人、断酒を継続させている人は筋トレを習慣にしている人が多くいます。
これは統計的な結果として、データが存在しているわけではありません。
自助会に集まる人々の話を聞いている筆者の主観的な意見です。
筋トレをすることによって、日々の感情のコントロールや習慣のコントロールに成功し、健やかに毎日を過ごしています。
そんな、著しく回復した人の多くが筋トレをリハビリの方法として取り入れている以上、かなり効果が期待できるものなのです。
ちなみに私もアルコールを治療する病院に入院してから、多くの時間を筋トレに費やしてきました。今では習慣にもなっています。
そして、得られた効果は以下の通りです。
・身長165cm
・体重40キロから64キロに増加
・ベンチプレス40キロマックから100キロマックスに成長
・5年以上のシラフ生活を継続中
・FP、簿記、G検定などの資格を取得
筋トレは一日で結果が出るものではなりませんが、リセットされるものでもありません。
日数をコツコツと重ねていくことで体力は向上していきます。
そして、身体の成長と共に自身もついてくるため、精神的な成長にもつながっていくのです。
筋トレがアルコール依存症からの回復に有効な理由
筋トレはアルコール依存症やうつ病からの回復に有効です。
その理由は主に3つあります。
- うつ病から気を紛らわせることができる
- 継続させることで自信がつく
- ルーティンを固めることができる
ここからはそれぞれの理由について詳しく解説していきましょう。
うつ病から気を紛らわせることができる
筋トレは、うつ病から気を紛らわせてくれます。
アルコール性の酒鬱でも、日常的な生活で陥ってしまううつ病でもベッドやソファの上で悶々としている方は多くいます。
この状況だと、頭の中で過去のことや、将来への不安が頭の中をグルグルとします。
うつ病の状態がうつ病の状態を呼び、悪循環に陥ります。
筋トレやエクササイズは、こういった悪循環から一気に感情を奮い立たせてくれます。
特にキツいトレーニングをしていると、頭はネガティブな事を考えることができなくなります。
ネガティブな思考が消えて、トレーニングが終わると爽快な気分になります。
一時的なうつ症状からの脱却は、身体を動かすことがとても有効です。
継続させることで自信がつく
筋トレは継続させることで自信がつきます。
筋トレを続けていけば、身体は大きくなっていきます。
身体が大きくなっていくのを見ていると、自分でもできるという自信がついていきます。
日々の生活でビクビクと生きていく必要が無くなります。
自信が付けば、定期的、あるいは不定期的に襲ってくるうつの症状も頻度が少なくなっていきます。
筋トレは、1日のトレーニングを激しくすることなく、なるべく長い期間継続させることを意識して行いましょう。
ルーティンを固めることができる
筋トレは、生活のルーティンを固めることもできることがメリットです。
アルコール依存症やうつ病を持っている人が回復するために必要な要素の一つは、ルーティンを作り上げることです。
筋トレは、定期的に続けていくことが大事です。
例えば、週に2回や3回などのように生活習慣に組み込んでいきます。
生活習慣に組み込んで、ルーティンを作れば飲んでいる暇もなくなりますし、夜もきちんと寝ることが可能になります。
筋トレを軸にして、生活のリズムを作りましょう。
Testosterone著『筋トレが最強のソリューションである』を読もう
筋トレの効果を細かく書いている本に、 Testosterone著『筋トレが最強のソリューションである』があります。
文字数も多くなく、非常に読みやすい啓蒙書です。
読みやすいですが、内容は非常に濃くなっていて多くの点で納得させてくれます。
落ち込んだ時や自分のコンプレックス、仕事の悩みなど多くの疑問に答えてくれます。
メンタルがボロボロで苦しんでいる時には、この本を読んでから筋トレへと向かうのも良いでしょう。
メンタルを保つためには、家でゴロゴロとして何もしない間は解決しません。
1日何もしなかったという事で、更にうつ症状が重くのしかかってきてしまいます。
精神的な落ち込みから回復するには、無理やりにでも身体を動かすことが最も有効な解決方法です。
この本の筆者の Testosteroneはもともと、太っていて自身が無くいじめられていたようです。
しかし、筋トレを習慣とすることによって、多くの問題を解決することが出来たのです。
論より証拠です。
実際に筋トレで結果を出している人の話を聞けば、筋トレが最高のソリューションであるという事を知ることが出来ます。
そして、あなたも筋トレを始めれば、その有効性を実感出来ることでしょう。
筋トレがうつ病に有効なのは科学的な裏付けもある
筋トレをすることが、うつ病に有効であるという事は科学的に説明されています。
それは、筋トレや運動をすることによって、脳内に人間の気分を高揚させるホルモンが分泌されるからです。
そもそも、アルコールなどの薬物を利用した時に多幸感が生じるのは、脳内の「快楽物質」と呼ばれる「ドーパミン」が分泌されるからです。
ただし、アルコールや薬物による分泌は、強制的な分泌になってしまいます。
そのため、分泌量を脳が調整することが出来ません。
一気に分泌されたり、一気に枯れたりしてしまうと人間の精神に与える影響はかなり甚大なものになります。
脳内物質の枯れた状態が、うつ状態を作り出すのです。
筋トレや運動をした場合にも、脳内物質が分泌されて多幸感を得られます。
筋トレや運動で得られる多幸感は脳内の制御装置がきちんと分泌量を調整しているために、一気に分泌したり枯れたりするという事がありません。
したがって、筋トレを継続していけば、前向きな気持ちで生活していくことが可能になるのです。
脳内物質に関する詳しい記述に関してはコチラに詳しく記述しています。
筋トレで最も大変なのは筋トレを始める直前
ここまで説明しても、「筋トレはハードルが高い」、「継続するのが億劫」だという人は多くいるでしょう。
十種競技で有名なタレントの武井壮さんも言っていますが、実はアスリートでさえもトレーニングなど本当はやりたくない日もあるそうです。
それでも、毎日のように習慣として厳しいトレーニングが出来るのは「習慣化」がされているからだということです。
歯磨きや食事のように既に習慣化している行動をしないと、非常に気持ちの悪い気分になりませんか?
筋トレもこれと同じように、「習慣化」してしまえばよいのです。
例えば、スケージュールに月水金はすべて筋トレとして組み込んでしまえば良いのです。
習慣化してしまえば、日々の生活も有意義に過ごせるようになっていくでしょう。
トレーニングを終えた時の充実感や満足感は、日々の生活を楽しくしてくれるでしょう。
また、日々成長していく身体を観れば、自分への自身もついていくことでしょう。
最後にこれだけは覚えておいてください。
筋トレで最も大変なのは、筋トレを始める直前だと理解しておきましょう。
筋トレも始めれば最後まで行えます。
しかし、筋トレを始める直前は「面倒くさい」、「疲れている」などの自分への言い訳と共に先延ばししてしまいがちです。
そんな時は、「この1時間だけ」、「この一瞬だけ」筋トレをしてみようという気持ちに強引にでも切り替えることです。
今日は一種目だけでも頑張ろうとして始めると、案外最後まで種目をやり遂げてしまうものなのです。
実はこんな日々の積み重ねが大きな結果を生みます。
お酒を飲んでしまえば、全てがリセットされます。
しかし、お酒を飲まずに筋トレをすれば、成長は蓄積されていくのです。
そうです。
筋トレはある中によるうつ症状への最高のソリューション(解決策)なのです。